手術について
患者様の希望に寄り添い、的確な治療を提供します
診察から手術、術後のリハビリテーションまで一貫した治療を提供し、チーム一丸となって患者様の早期回復を目指します。まずはご相談ください。

当院でよく行われる日帰り手術について

観血的手根管開放術

手根管症候群は手根管と呼ばれる手首にあるトンネル内で、正中神経が圧迫されることにより生じる疾患です。症状が重くなると手の感覚や細かい指の運動能力が損なわれます。その為、この部分での神経の圧迫をとる必要があります。手根管はトンネルの天井にあたる部分を横手根靱帯と呼び、トンネルの囲いの部分は骨からなります。手術では、この横手根靱帯を切開し、正中神経の圧迫をなくします。皮膚を切開し直接目視しながら手術を行う為、非常に安全に手術が可能です。皮膚の切開も傷口が目立たない方法が選択されます。
観血的手根管開放術
観血的手根管開放術

腱鞘切開術

屈筋腱の腱鞘炎はばね指(弾発指)と呼ばれる症状を呈します。ばね指とは、腱や腱鞘の腫れによって互いが引っかかることで指が自分では伸ばせなくなる症状を指します。初期は安静や注射により改善し易い特徴がありますが、再発を繰り返す事で保存治療では治りにくくなります。手術では腱鞘をメスで切開する事により腱の引っかかりを取り除きます。これにより腱と腱鞘のスレや引っかかりがなくなり、腱自体の炎症も治りやすくなります。
腱鞘切開術
腱鞘切開術

手術についてのQ&A

どんな時に手術になるのですか?
基本的にはまず手術以外の治療(保存治療)を行います。
ただし手術をしないと後遺症が残ったり、症状が徐々に進行すると考えられる場合に手術をすすめさせていただいてます。
どのような疾患に対し手術を行っているのですか?
主に肘~手指に対する手術を行っております。具体的にはばね指、手根管症候群、軟部腫瘍、ガングリオン、靭帯断裂、腱断裂、テニス肘、伸筋腱脱臼、滑膜炎、関節拘縮などです。
手術は痛いですか?
適切な麻酔を行いますので、手術中に痛むことはありません。
どのような麻酔をしているのですか?
  • 患部周辺に直接麻酔薬を注射する局所麻酔
  • 指の根本に麻酔薬を注射し指1本を麻酔する指ブロック麻酔
  • エコーを用いて脇から麻酔薬を注射して腕1本を麻酔する腋窩麻酔
手術によりこれらの麻酔を使い分けております。
手術はどこで行っているのですか?
日帰り手術は当院で行っております。もし入院が必要な場合は、入院施設のある連携病院の手術室を予約して、そこで院長が手術を行っております。
手術はいつ行っているのですか?
基本的には外来診療のない水曜日の午後に手術を行っております。それは当院で行う場合も、連携病院で行う場合も同じです。
診断から手術までの流れを教えてください。
手術が必要と診断され、手術を希望された場合はまず手術日を決定します。手術日の約1週間前に術前検査(採血、胸写、心電図等)、医師からの手術説明、看護師からの案内をさせていただきます。診断日と手術日が近い場合は診断日に術前検査等を行うこともあります。
手術日の流れを教えてください。
  • 指定時間に来院後、会計(預り金のみ)をしていただきます。
  • 点滴などの準備が整い次第手術台に寝ていただきます。
  • 麻酔後、術野(手術をするところ)が消毒され、無菌のシーツで囲われます。それにより患者様から術野は見えなくなります。
  • 手術を終え体調に問題がなければ手術後の説明を受け、処方箋をうけとり帰院していただきます。
手術後は痛いですか?
局所麻酔、指ブロック麻酔の場合は麻酔後1時間ほどで、腋窩麻酔の場合は麻酔後4時間~12時間ほどで麻酔が切れます。術後に痛み止めの薬を処方しますので、それで対処していただきます。
手術後の流れは?
手術翌日(場合によっては手術翌々日)に再来していただきます。創処置を行ったあと、その日の会計時に手術の残りの会計も併せて行っていただきます。その後抜糸までは数日に1回の創処置を行います。
抜糸までの期間は?
術式によりますが術後10~14日ほどで抜糸になります。
術後は入浴できるのですか?
抜糸までは患部が濡れたり蒸れたりしないように注意しての入浴は可能です。ただし術式によってはシャワー浴にしていただくこともあります。
手術時間はどのくらいですか?
術式によりますが手術時間は10~45分ほどです。麻酔を含めた前後の時間を含めると手術室滞在時間は30~90分ほどになります。
手術日は運転して帰ってもいいのですか?
麻酔が効いており危険なので控えていただいています。
付き添いは必要ですか?
20歳以上の方であれば必要ありませんが、説明を希望される方は来ていただいても構いません。